野外炊飯は、屋外でかまどや薪を使い、自分たちの力で食事を作る体験型プログラムです。普段の調理とは違い、火おこしから後片付けまでの工程をすべて自分たちで行うため、自然の中で生活する力や協力の大切さを学べる活動として広く実施されています。
まず、班ごとにかまど作りや薪の準備を行い、火をつけるところからスタートします。火の強さを調整したり、鍋の位置を工夫したりと、状況に応じて判断する必要があり、主体性や問題解決力が育まれるのが特徴です。また、役割分担をして作業することで、仲間とのコミュニケーションやチームワークも自然と高まります。
野外炊飯では、カレーやご飯、汁物など、比較的作りやすいメニューでも、屋外で作ることで特別な体験になります。風の吹き方や薪の燃え方など自然条件が調理に影響するため、自然への理解や扱い方を学ぶ機会にもなります。
さらに、苦労して作った食事をみんなで囲む時間は、達成感と喜びがひときわ大きく、活動全体の思い出を深める大切な場面となります。
野外炊飯は、楽しさと学びが融合した、野外活動の中でも特に人気の高いプログラムのひとつです。

